ぼやぼやと 染める色を作るとき 思っていることを書きたくなって 綴る
私にとっての 青 は
とても自由な色
好きだなあと見上げた空も 綺麗だなと思った海も すぐ流されていってしまう
その瞬間に「綺麗だ」と思った色は 流れ星のように消えていってしまう感覚がある。目の前にあるのに再現しようとしても似せても何が正解なのかわからなくなる。何もつかむことができない。そんな色。
あなたがそんなに自由なら こちらも自由にさせてもらいます みたいな感じでいつも青を染める
青を染めるのは 結構楽しい
逆に緑は とても苦手
どーーーんと聳え立つ木々の葉っぱ ここにいるぞ 動かないぞ って見せつけられる自然の緑には何も敵いっこない。
どんなに染めても1mmもその色には近くことができない
緑を染める時は かなり慎重に
森とか山とか 歩いたり眺めたりするのはとても好きなんだけどね
一生叶わぬ恋のようだ笑
理想の色にならないのは赤も同じだけど
なんだろうね 赤は どんな色に染まっても受け止める
本当は0か100くらい完成度が別れる色 素材、染料の相性でかなり変わる
朱赤と臙脂が好きなの
いつか真っ赤な展示会を開こうと思うくらい 赤が好き
黄色はあまり染めない
メインでは使うことが少なくて アクセントには沢山使う
実は染料の減りが一番多いかもしれない笑
メインに使わないのはなぜだろう 自分がブルベだからかな 黄色が似合わない女だから 多分そのくらいの理由
黒は染める必要なくない??って思っていたけど
追求するの楽しい。純粋な黒を染めるのって結構難しいのね どうしても青っぽい黒や緑っぽいとか他の色が混ざる。
最近ハマっているのは 紫 かな
すぐ青か赤によってしまうけど なぜかイラっとしないんだよね
次はどうくる? って駆け引きしているみたいな
まだ研究が足りないのは 今まで避けてきた色だから
昔よく同級生とかに「023ちゃんは紫っぽーい。」「似合いすぎる。」みたいなことを言われまるのが嫌で、紫のものを持つことをやめた。
俺は赤だ とイメージを変えて今に至る笑
大人になって 紫の魅力をね もっと追求したくなったのよ
自分の作る色の原点は 中学時代の美術の先生
絵具を使う時は2色以上混ぜろ。って教えからかな 原色を使わせない人だった。
それが苦痛に感じる子も多かったっぽいけど 私は楽しかった。美術教師なのに漁師に間違われるくらいに肌が程よく黒くて筋肉がしっかりついてて笑 力強い見た目とは裏腹な優しい水彩画を描くギャップ満載の先生。
話が脱線した。
色を混ぜることで くすむから全体的に少し落ち着いた色 深み?が出る
そのせいなのか「和風」と言われることも多い。自分では全く意識してなかったけど言われてみればなるほどなあ と
次は何を染めようかな
今 目的が何もない まっさら
決まるまで 染めてあるだけの布を絞ろうか
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